この狭い鳥籠の中で

未熟考察その２。妄想注意。見たくないという方は退避お願いします。

「無明の刻の果てに　暴かれるままの」
土を掘る音が聞こえるので、一度墓に埋められ、掘り返されていることを思わせる。

ここからは「彼女が魔女に～」の中からの話も混ざりますが、分かりにくくなるのでこちらで。

このとき掘り返された「弱き存在」は、エリザベートのことと思われるけれど、
一度埋葬されて掘り返され、それでも命を取り留めた、ということを考えると、
埋められた時点では生きていた可能性が高いように思われる。

「彼女が魔女に～」の中の「訳ありの候女で～」あたりに被っている台詞、
「帝国中の殿方が～」からも少し感じられるけれど、
この候女はそうとう名家の血を引いていて、
（あるいはすごく身分の高い人との不義の子かも）
生きていると政権抗争に関わるほどの存在だったんじゃないだろうか。
それで政敵（もしくは夫？）の陰謀にはまり、死んだと偽って埋葬された、とか。

あるいはもっと単純に妾妃抗争の犠牲になった結果かも。

どちらにしても生きていることが知れると彼女の身に危険が及ぶので、
息を吹き返した後も隠されて育てられたとか。

ただ、「望みもしない婚礼」のあたりや、
育てられた環境の厳重さを考えると、自分的には前者の説を取りたい。
仮にエリザベートを葬ったのが彼女の（名目上の）父だとしても、
のちに生きていることを知り、彼女を利用しようと考えを変えた可能性もある。
あるいは本当の血を分けた父親が迎えに来た可能性も…？


ここからは感想。
エリザベートの「鳥籠の中」はシャイタンの「長過ぎる闇」となんとなく被る。
その中で出会ったメルは、シャイタンにとってのライラのような存在だったのかな。
なのに彼から引き離されて、また閉じ込められて、たぶんその中でずっと彼を想って…。
「彼以外愛せない」も、納得できる気がする。