下心テクター事件(かしんテクター事件)(検索:シャーマンカーン スーパーデビル 聖フェニックス)
天魔界では、スーパーゼウスとの戦いに敗れたジュラが、傷を癒し飲み込んだ『影の子』Bゼウスの力を完全に我が物とするため、眠りについていた。
統率者を失った悪魔達は天使に対抗するため、ジュラに代わって自分達を率い、ジュラ復活後は彼を知力で支える新しいヘッドの誕生を願った。
願いは届き、天魔界の悪心が集い渦巻く場所『魔性暗黒ゾーン』から新しい悪魔ヘッド『スーパーデビル』が誕生した。
誕生後、デビルはすぐに動き出す。分身を天使に偽装して天聖界へと侵入させ、次々と天使達の聖心を眠らせて魔性暗黒ゾーンへ落としていった。
天使達が突然消息を絶つ事件に、犠牲者は増えるも『敵』は一向に尻尾を掴ませない。ついに、シャーマンカーンは自ら天聖界の調査に乗り出す。そしてその中で、フードを目深に被り、鈍い光を放つ十字架の杖を持つ、得体の知れない天使らしき者に出会った。
その『天使』はカーンに跪き頭を下げた。カーンの右胸の『心』の文字に『天使』のフードの下から覗く『心』の文字が近づく。その時、カーンの『魔無予知シグナル』が虹色に輝いて回転し危険を知らせた。飛び退く『天使』の額には『悪』の文字。
天使を偽る『偽神』デビルだった。
偽神はすぐに姿を消し、証拠は何も残らなかった…。
だが後日、カーンとデビルが密会していたという噂が天聖界に広がっていた。曰く「カーンにデビルが悪心を植え付けた」と。
噂はSゼウスの耳にも入っていた。カーンは弁明したが、Sゼウスは疑いを捨てられなかった。天聖界の頂点を成す二人の強固な絆は揺らいでいた。やがて彼らは信頼を取り戻すが、それがいつどんな切っ掛けによって成されたかは記録には残っていない。
偽神デビルの天聖界侵入は続く。彼は天聖界に生きる天使達の力の源である『六聖源』の核である、六人の老天使の持つ『六聖球』が、天聖界の力を一部支える大きな力を持っていることを隠密裏の活動によって探り出した。
一方、天聖界にも新たなヘッドが誕生した。天使達の平和への願いが、彼らのことわりである『愛』と『勇理』の結晶となり、それが『聖フェニックス』という若い天使となったのだった。
平和を体現したような最も天使らしい姿の聖フェニックスは、武器を持たなかったが強い理力を持っていた。天聖界に暗躍する偽神デビルを発見し、彼と対決して天聖界から追い出すことに成功した。
そしてまた、聖フェニックスは一つの使命を持っていた。天聖界の天使、お守り達のための新たな地『次界』を開拓創造することだった。
彼に付き従う若い天使達も続々と生まれ、時代は『始天紀』から『伸天紀』へと移っていた。
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